生き方を考える

2022年02月28日

 2月28日(月)

 2年3組では、主題名「人間としての誠意と誇り」について、歌手のさだまさしさんが1982年に発表したアルバム中にある「償い」という歌の歌詞を使った授業でした。この楽曲は、さださんの知人の実話を元に作られたものです。さださんの知人の女性は、交通事故で伴侶を亡くしました。加害者の男性は真面目な人らしく、毎月わずかずつではあるが賠償金を郵送してきていました。事故から数年経ってもその送金は続き、知人は茶道の師範として経済的にも自立できていること、加害者の直筆の手紙を見るたびに事故のことや亡夫を思い出して辛い思いをすることがあり、加害者に対して「もうお金は送ってくれなくて結構です」と返事の手紙を書きました。しかし被害者の許しの手紙を受け取ったはずの加害者は、自分の起こした罪を償い続けるために翌月以降も送金を続けていたという実話でした。「許す、許さない」など、様々な葛藤がある授業展開でしたが、生徒は自分事として一生懸命考え、発表し、主題に迫るよい授業でした。